こんな時期に花嫁になる話

2021年秋ごろに結婚式を予定している花嫁です。(1度延期済み)コロナの影響の中での花嫁準備の日々を記していきます。

結婚式までは…見届けないといけないじゃない

 


今週のお題「会いたい人」

 

会いたい人、

今一番会いたい人は、私のおばあちゃんです。

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今年の誕生日で90歳になるおばあちゃん。

でも、私にとってはおばあちゃんというより、お母さんに近い大切な人。

 

幼いころに両親が離婚した私は、

母方のおじいちゃん、おばあちゃんの家で過ごしました。

 

お母さんは、当時はまだ珍しいキャリアウーマン。

私が小学校高学年の時には、仕事でヨーロッパに1週間以上出張にも行くような人で、

子どものころは、『お母さん』というよりは『お父さん』に近い存在でした。

もちろん、働きながら、おうちのこともしてくれたり、普段は定時に帰ってきたり、

色々してくれていました。

 

でもやっぱり、私の面倒を一番見てくれていたのは、おばあちゃんでした。

 

小学校から帰ったら出迎えてくれたのは、おばあちゃん。

車がないと生活できないところだったので、習い事も車で行くことも多く、

その送り迎えはいつもおばあちゃん。

 

習い事の帰りに、おばあちゃんと一緒にスーパーに行って、

大好きなチョコレートを少し多めに買ってもらうのが楽しみでした。

 

お料理上手なおばあちゃんの、

栄養満点のおいしい夕飯を食べて育った私は幸せ者です。

 

そんなおばあちゃんの口癖は、

「○○(私の名前)の結婚式までは、見届けたいから、長生きしなきゃね」

でした。

 

私が中学生の時に、大腸がんの手術をしたおばあちゃん。

おばあちゃんが入院してみると、家のことをやる人がいなくて、

おじいちゃんと四苦八苦して夕飯を作ってみて、

どれだけおばあちゃんに頼っていたか思い知らされました。

 

おばあちゃんの手術が無事終わった後、

立て続けにおじいちゃんが肺がんになり、半年近く粘ったけど、

この世を去って。

 

喪失感にさいなまれながらも、

家族3人で生きてきました。

 

私が高校生のころは、戦争体験について語ってくれることもあり、

東京大空襲で、住んでた家が被害にあったこと、

長野での疎開生活など、

大変な時代を生き抜いてきたことを知りました。

 

今も、元気に生きていてくれることが、

何より嬉しい、大切な人です。

 

おばあちゃんの夢だといってくれた、私の結婚式。

やっと叶えてあげられると思ったら、この新型コロナウイルス

 

社会人になってからも、ちょくちょく会いに行っていたのに。

今年の1月以降、会えなくなってしまいました。

 

会えなくなってから、月に2回くらい電話をすると

「○○(私の名前)の声を聴けると、心がほっとするの。

安心するわ。ありがとねえ。」

と言ってくれます。

 

「12月が結婚式でしょう。もうぼけてきちゃったけど、そこまでは生きないとねえ。

結婚式は見届けないといけないじゃない。」

 

と毎回電話で話すおばあちゃん。

 

早く、会いたいな。

 

結婚式が、12月に無事できるかは、正直分かりません。

でも、たとえ延期になったとしても、おばあちゃんには、結婚式に出てほしい。

 

どういう結果になっても、おばあちゃんが元気なうちに、

私のウエディングドレス姿を見せて、感謝の気持ちを伝えられるように、

これから準備していきたいと思います。

 

おばあちゃん、元気な姿で、結婚式に出てもらうからね!