結婚式までは…見届けないといけないじゃない
今週のお題「会いたい人」
会いたい人、
今一番会いたい人は、私のおばあちゃんです。
今年の誕生日で90歳になるおばあちゃん。
でも、私にとってはおばあちゃんというより、お母さんに近い大切な人。
幼いころに両親が離婚した私は、
母方のおじいちゃん、おばあちゃんの家で過ごしました。
お母さんは、当時はまだ珍しいキャリアウーマン。
私が小学校高学年の時には、仕事でヨーロッパに1週間以上出張にも行くような人で、
子どものころは、『お母さん』というよりは『お父さん』に近い存在でした。
もちろん、働きながら、おうちのこともしてくれたり、普段は定時に帰ってきたり、
色々してくれていました。
でもやっぱり、私の面倒を一番見てくれていたのは、おばあちゃんでした。
小学校から帰ったら出迎えてくれたのは、おばあちゃん。
車がないと生活できないところだったので、習い事も車で行くことも多く、
その送り迎えはいつもおばあちゃん。
習い事の帰りに、おばあちゃんと一緒にスーパーに行って、
大好きなチョコレートを少し多めに買ってもらうのが楽しみでした。
お料理上手なおばあちゃんの、
栄養満点のおいしい夕飯を食べて育った私は幸せ者です。
そんなおばあちゃんの口癖は、
「○○(私の名前)の結婚式までは、見届けたいから、長生きしなきゃね」
でした。
私が中学生の時に、大腸がんの手術をしたおばあちゃん。
おばあちゃんが入院してみると、家のことをやる人がいなくて、
おじいちゃんと四苦八苦して夕飯を作ってみて、
どれだけおばあちゃんに頼っていたか思い知らされました。
おばあちゃんの手術が無事終わった後、
立て続けにおじいちゃんが肺がんになり、半年近く粘ったけど、
この世を去って。
喪失感にさいなまれながらも、
家族3人で生きてきました。
私が高校生のころは、戦争体験について語ってくれることもあり、
東京大空襲で、住んでた家が被害にあったこと、
長野での疎開生活など、
大変な時代を生き抜いてきたことを知りました。
今も、元気に生きていてくれることが、
何より嬉しい、大切な人です。
おばあちゃんの夢だといってくれた、私の結婚式。
やっと叶えてあげられると思ったら、この新型コロナウイルス。
社会人になってからも、ちょくちょく会いに行っていたのに。
今年の1月以降、会えなくなってしまいました。
会えなくなってから、月に2回くらい電話をすると
「○○(私の名前)の声を聴けると、心がほっとするの。
安心するわ。ありがとねえ。」
と言ってくれます。
「12月が結婚式でしょう。もうぼけてきちゃったけど、そこまでは生きないとねえ。
結婚式は見届けないといけないじゃない。」
と毎回電話で話すおばあちゃん。
早く、会いたいな。
結婚式が、12月に無事できるかは、正直分かりません。
でも、たとえ延期になったとしても、おばあちゃんには、結婚式に出てほしい。
どういう結果になっても、おばあちゃんが元気なうちに、
私のウエディングドレス姿を見せて、感謝の気持ちを伝えられるように、
これから準備していきたいと思います。
おばあちゃん、元気な姿で、結婚式に出てもらうからね!